0478-82-7666

セミナー/講演会/企業内研修/体験ツアー
全国・海外どこでも対応します!

加賀屋克美

加賀屋克美講演会_文字起こしvol1

動画

講演(−30:58)

改めまして、皆さんこんにちは!加賀屋克美です。

私は1990年入社なんですけど、その前に私はなぜディズニーランドで働くことになったのかっていうのちょっと最初に話をしたいと思います。

ディズニーランドみなさん遊びに行ったのって最初いつですかね?いつ遊びに行ってますかみなさん。最初の日。私はですね、いつの日かっていうと、実はあの1983年の415日オープン初日に実は行ってるんですね。

親戚のおじさんが招待券のチケット持ってまして。で、あの親戚のおじさんがね「克美君、うちの地元にディズニーランドっつーのが出来てな、なんか、あの、遊園地にちょっと毛が生えたみたいな大きなものできたから。ちょっとおじさんはもう全然行かないから、ね、チケットあげるから、お友達とそれ行ってみたらどうだ?」って言われてチケットもらったんですね。

今まで私は小学校の時は東京都内に住んでおりました。ちょっと東京都内にはたくさんの遊園地がいっぱいあります。私の家の近くにも本当に有名な遊園地があったんですね。子ども達だけで、まぁ地元ですから子どもたちで行こう!って自転車で行けるぐらいのところは休みになれば招待券とかいろんなものをもらいますので、あの遊園地行くときはですね子ども達と行くとどうなるかっていうと、もちろん楽しい場所です。

ィズニーランドオープンする前に遊園地に遊びに行ってましたから、遊園地は楽しいんですけどあの働く方たちがみ~んなね何か、つまんなそうに働いてるんですね。で、あの子ども達だけで遊びに行ってますから子ども扱いされることも多かったんですよね。

例えば、その、乗り物もフリー券ですから何回も同じの乗るわけですよ。子どもって。ジェットコースター乗った楽しいね!もう1回!って言ってね。乗った後も「もう1回1回」って言って何回も同じの持ってると、運転してるおじさんがですね「お前たち何回乗れば気が済むんだ!!」とか言って(笑)「乗り物だったら他にいっぱいあんだから他に行けー!」とかって言われたりとかで、また、空いてると乗り物にチェーンかかってて運転手さんがマンガ読んだりとか休んでたりしながら仕事してんですよ。

自分たち乗りたいじゃないですか。運転してもらいたいじゃないですか、乗り物。だから、「乗せてくださ~い!!!すいませ~ん!!!」って言うと、しぶしぶ出てくんですよ、運転手が。ちんたらぽんたらちんたらぽんたら出てきて(笑)「あぁ!?乗んのか?!」みたいな感じで。親がいなくて子ども達だけだったら「乗れ!」みたいな感じで、すっげー怖いんですよ。

僕たちのその遊園地のイメージっていうのは、乗り物は楽しいし、すごく空間は楽しい、面白いし。ね、だけど、何で大人の人達ってあんなに楽しい場所なのに楽しくないんだろうなーって。だから大人の姿ってやっぱり働くって大変なんだなーっていうのはあのいつも思ってたんです。

ところが東京ディズニーランド出来てですよ、おじさんから招待券もらって行くわけです。何も情報がないわけです。初めてだし、誰も行った経験がない。で、チケットもらうじゃないですか。多分皆さんもね、何回も遊びに行ったことがあると思うんですね、東京ディズニーランド。頭の中にもう地図入ってません?何回も行ってるから。

でも、初めてです。パンフレットもらいます。そのパンフレット、今もそうですけど上から見たあの園内なわけですね。乗り物もあの今40個ぐらい乗り物ありますけど、東京ディズニーランド初めて出来た時には29しかなかったんですね。人気ある乗り物って言ったらスペースマウンテンしかなかったですよ。でもそれもわかんないんすよ。ジェットコースターがどこなのかとか、あの乗り物でボートに乗るとか、どこに何があるか全く分かんない。

するとどうなるかと言うと、遊びに来たお客様のほとんどのかたが何してるかって言うと途中で立ち止まって地図を見てる人多かったんですよ。僕たちもそうです。4人で、「これって何これ、なんか海賊のマーク書いてあるけどこれ何なのこれ」とか言って。「おばけの何かすごいマークがあるけど何これ。」で、ジェットコースターあるって聞いたけど、「どこにジェットコースターあるのこれ!!」って。「ジェットコースターの姿どこにもないよ?」みたいな形で立ち止まってるとそのディズニーランドのお兄さんお姉さんがね「こんにちは~、僕たちどこに行くの~?」ってすっごい優しかったんですねえ。

「どんな乗り物乗りたい?」「スリルの乗り物がいい?」とか。「おねえさんの勧めはこれねー」とかっていろんなことをですね説明してくれるんです。それを見て、あーすごい何か楽しそうだなーって。

一番びっくりしたのは、そう、お掃除のお兄さんお姉さんが掃除してる時がめちゃくちゃ楽しそうに掃除してるんですよね。でも僕たち学校で放課後とか掃除となるといかにサボろうかとか掃除すること自体がもう嫌だなー!とか言って、しかも掃除終わってほうきとちりとりうわってその掃除道具入れてもう早くも遊ぼう!!って感じじゃないですか。

親切丁寧にも綺麗に掃除をしながらもゴミ箱も綺麗に拭いてみたいな形で。それが楽しそうに仕事してるんですよ。明るく元気よく楽しく働いてる大人の姿。で、ディズニーランドでお仕事ってもう本当にたくさんあります。乗り物、レストラン、お土産屋さん、お掃除。もう園内歩き回って、どこを働いてる人も「こんにちは」「いってらっしゃい」って。両手でバイバ~イって。

その姿見た時にちょうど私小学校6年生だったんですね、12歳でした。で、まぁその時ですねちょうど小学校の時にはもうそろそろ卒業してってなるんですけど、学校の先生から卒業文集っていうのを作るとその時の作文の原稿用紙を渡されて将来の夢っていうのが文集に載るから。

将来、夢、どんな人になりたいかとか、どんなことしたいのかって言うのを書きましょう!と先生から言われまして、隣のクラスメイトと何なの?って、夢、何があるの?とか。どんな仕事をしたいの?とかってみんな僕はいろんな人に聞いたんですね。歌手になりたい!そうかそうか。プロレスラーになりたい!いいねいいね。いろんな人の夢を僕聞いてたら、「加賀屋お前何になるんだ?」って僕が言われたんですね。クラスメートに。

でも僕その中で、もうなんかすごいやりたいことっていうのが明確だったんです。ディズニーランドで働くお兄さんお姉さんが手を振ってバイバ~イ!行ってらっしゃい!こんにちは~!!ってあの大人の姿見た時にもうすぐに僕パって出たんです。いやもう俺も決めたんだっ!て。働く大人の姿って本当にいいなぁ~と思ったのはねディズニーランドだね!俺もうディズニーランドで働く!!って。それを僕は卒業文集のための原稿用紙2枚渡されて、将来の夢『僕はディズニーランドで働く』っていうのを決めてそこから僕はその12歳の時に決めたんですね。で、そこからですよ。

僕も働きたいなーと、高校生のアルバイトがあるってのは聞いてました。学校ではアルバイトしていいよっていう許可が出てました。だから16歳になって、よしッ!つって、学生のアルバイトがある!夜のパレードの交通整理の仕事っあれ学生さんのアルバイトなんだそうですね。だからもう学校からも許可出たし、土日ね、学校がない時は夜のパレードの仕事したい!!って僕は思ってました。

だからどうしたかっていうと、学校から許可もらって、そしてそのどうやったらアルバイトできるかとかっていうのは求人雑誌しかなかったですね。今はもう携帯とかねインターネットとかいろんなとこで情報が入ってきます。でも当時は本屋さんで求人雑誌、あれを買ってみるしかなかった。ちょうどたまたま春だったんでレジャー施設のアルバイトっていう募集があった、そのタイトルだったんですね。これ絶対間違いない!って思って本屋さんで全くあの立ち読みもしないでもう絶対載ってるはず、ディズニーって。で、買って、家に戻ってゆっくり、こうページを開けたんです。ページを開けたらですね、なんと4ページぐらい開いたら両開きで東京ディズニーランドの募集があったんですね。

もう今でも忘れません。どんな募集だったかって言うと、両開きで、カラーでシンデレラ城が綺麗に写ってまして、正面に。そこで、働く方たち全従業員が綺麗にウワ~~~って並んでるんです。乗り物、レストラン、お土産さん。もう働く方たちがほとんど。っていうか、今日の朝の出勤の人たちが全員集まってるんじゃないか。そのぐらいの方達がお城の前に集まってて、みんなこう笑顔で手を振ってるという写真だったんです。

その広告の宣伝の仕方がすごかったんです。アルバイト募集スタッフ募集とか書いてなかったんです。もう、一言キャッチフレーズが書いてあってその電話の問い合わせ先ぐらいしか書いてなかったです。何て書いてあったのか?もうその一言見ただけでも、心がズキューンで、ウワ~~~それだあああ!!!!ってもう思えるぐらいにすごいメッセージだったんです。アルバイト募集スタッフ募集じゃないんです。なんて書いてあったのか。シンデレラ城が目の前、お城の前で働く方たちが手を振っていて一言です、夢の住人募集って書いてあったんです。で、しかもみんな夢の住人じゃないですか。もうそれ見た瞬間に「あ~~俺もこの中に入りた~~い!!」って思いまして(笑)

それで電話番号が下に書いてありました。下の電話番号、その真ん中にちょっと条件が書いてあったんですよ。条件が。でもその条件なんかもう見やしません。夢の住人募集!!でっかく電話番号!!ってだけですぐ電話したんです。

東京ディズニーランドキャスティングセンター人事採用係のところに電話するわけです。慌ててもうすぐ電話しましたよ。2コールで相手が出ました。トゥルルルルトゥルルルルガチャ。「こんにちは!東京ディズニーキャスティングセンター田中です」うぉぉぉぉ~~~~~~!!!東京ディズニーランドにつながった~~~~!!!(笑)いつもディズニーランドで遊びに行く時「こんにちは」とか「いってらっしゃい」って接客してくれるお姉さんの声なんですよ。(うぉ~~ディズニーランドの人と話してる!!!)みたいな。

もう、それだけでも興奮しちゃいました。ってくらい、その電話の先がねイメージが湧いちゃうっていうのが凄いですよね。(笑)そこでもうすごく緊張しましてあと興奮して鼻血出そうなりましてね。で、どうなったかっていうと、「もうすごいあの広告募集のやつを見てあの電話したんですけど」って言ったら、「あっ、見てくれたんですね!ありがとうございます」って言うんですよ。(うわ~~~なんかディズニーランドで接客受けてるみたい~~)

「あのお名前は?」

「あの、加賀屋って言います。」

「あ、加賀屋さんて言うんですね。下の名前何て言うんですか?」

「克美です」

「克美さんて言うんですね」

「年齢は?」「学校行ってるんですか?」とか。

「どこ住んでるんですか?」詳し~~く聞いてくれるんです。接客受けてるみたいに、このお客様対応みたいな形で。こっちは働くってことをね、言ってんのに。もう何かお客様の接客みたいにしてくれたんですね。そこで全部のことを僕言ったんですね。東京住んでますよ。学生なんです。ってね。で、その全ての事を言ったら、人事の田中さんが、

「あの加賀屋さん実は見て頂いた募集広告の真ん中に条件が書いてあったのはご覧になりました?」

「いや、もう私夢の住人募集って書いてあって下に電話番号あるからすぐに電話しちゃったんです~~!真ん中に書いてあるのとか、全然見なかったんです~」

って言ったら、

「実は学生のアルバイトさんは学校が終わった放課後にすぐに来てもらって東京ディズニーランドの夜のパレードの準備から始まって、パレードの交通整理のお仕事をして帰る。という仕事になります。だから、夜のパレードの時間が730分って言ったらもう6時ぐらいには会社の方に来ていただいて準備があるんです。その時間までに間に合いますか?」って。

「加賀屋さんが住んでるのは東京の杉並、真ん中ですよね。」

実はこの話から皆さんわかんないと思うんですけど、東京ディズニーランドって今京葉線って舞浜駅がありますでしょう?僕がその電話をした頃、いわゆる京葉線がまだ走ってなかったんです。だから浦安駅から商店街を歩き、そしてその商店街400m先に実はあのシャトルバスって言ってその商店街を超えた先にディズニーランド直通のバスが走ってました。そこからバスに乗ってていう風にかなり遠かったんです。だから、自分の通ってた学校から行くとしたらもう2時間近くかかるということになっちゃうのですね。だから、間に合わないんです。

「だから、加賀屋さん、あの、条件が合わないんですよ」って言わてしまったんです。それを聞いた時に「ええええええ~~~~!」って。学校はOKした。働けるってことは大丈夫。で、自分の仕事もしたいって想いと情熱はもう全部伝えたはず。でも条件が合わないと。

「そうなんですか~~~」って言ったら、その人事部の田中さんは

「加賀屋さん、あなたの今の条件では働くってことができないんです。でも、加賀屋さんが学校を卒業して社員、パートタイマー、どんなスタイルでもいいです。あなたが東京ディズニーランドで働きたいという思いをずっと持ってれば必ず私たあなたが働いてくることを心から待ってますよ。ただ夢をあきらめないでください」

って言ってくれたんです。ただ、採用はしないんだよ。と。でもあなたの条件が揃えば、必ず夢が叶って働けるんですよ!って言ってくれたんです。それを聞いた瞬間に今の状況は無理なんだと。でも、自分の想いとか夢をもってあきらめないでやるんだって事をあの言ってくれたことによって、そっかぁ、じゃあ今は叶わないんだけど、でも自分が叶えるなりに、勉強したりとか今のうちにいろんなことを学んでおいて、いざ働けるってなった時にちゃんと面接が受けられるまで準備しておこう!って思って、

「ありがとうございました。じゃああの、自分の全部の条件が揃ったらまた電話します」って言って。

「待ってます!」って電話を切ったんですが、現実に戻されて、そうかと今無理なんだと。でもこれずっと3年間ただ待ってるだけじゃダメだ!と思ったんですね。

どうしたかって言うと、やっぱり接客。ディズニーランドではこんにちは~行ってらっしゃ~い!で、接客すごい徹底されてます。僕は今までのアルバイトの経験なんか全くないですから、じゃあその3年間は何か近い身近なアルバイトでなんか接客とかね、ちゃんと徹底的に教えてくれたりとか仕事の経験できるところないかなーって思った時に、実は私の家はあの新宿っていうのが近くてですね、あの学校終わった後夜映画を観に行ったりもすることが多かったんですね。その帰りに必ずよくマクドナルドに行ってたんですね。

そのマクドナルドの接客を見て、びっくりしたんです。あの新宿の夜のマクドナルドって夜10時になると昔は女性を働かせるってことをしなかったんですね。10時になったらみんなバイバーイって言って働く方全員男性になるんですね。だからもう、男だらけのマクドナルドになるんですよ。そこでいつも私学校行って放課後映画見て帰りの時にレジの人たちもみんな男なんですよ。

(野太い声で)「いらっしゃいませ~」「こんばんは~」男だらけのマクドナルド、通称オトコナルドって呼んでんですけど(笑)そこだーー!!!と思って。あ、ここでレジから門叩いて接客希望!って言ったらできるんじゃないかなって思いまして、すぐに僕はそのマクドナルドで仕事したい!接客を学ぶ!もちろんディズニーランドで働きたいために。何かここで学べるんじゃないかと思って面接を受けるわけです。

店長が面接してくれました。私、履歴書書いてその志望動機みたいのがあったんですよ。ディズニーで働きたいって書いた時に、あ、そうか!と。しかも、レジ希望まで書いたんですよ。面接で、仕事の内容で希望ありますか?レジ希望、接客がしたいんです!!って。接客希望って、男の子がなかなかないね~って。そう言ったんです。その後ですね、その店長めちゃくちゃ優しい方で、本当に僕の夢って部分に対してちゃんと考えて言ってくれる方だったんですね。

「ディズニーランドで働きたい。で、マクドナルドで接客したい!レジをやりたい!そう、やりたいことって叶うと思うよ。でもね、やりたいことってすぐに叶うものはそうじゃないんだよね。実はねマクドナルドではそのいろんなね、男の子の場合はポテト揚げたりとかハンバーガー作ったりとか、いろんな仕事が待ってて、その仕事の色んな経験を経験を経験を積んで、レジっていう仕事にしてくんだよ。」

「加賀屋くんのやりたいことって、すぐに叶うこともあるかもしれないけど、でもやりたいことに対しては色んな経験いろんな体験をしてから叶う事っていうのがあると思うんだ。」って。

「それでもね、レジをやりたい!すぐにはできないかもしれない。でもいろんなことの経験をこの3年間、学校行ってる時の勉強して、接客までできて、それでディズニーランドに行くのはどう?」って言われたんです。

ああすごいなー。やりたいことって、もちろんやりたいことはやりたい。でもすぐっていうのはなかなかやっぱりそうはうまくいかないんだな。でもいろんなことの経験体験も必要なんだな。と。それも分かった上で、「分かりました!」と。是非宜しく願いします。

「早くお前が頑張って覚えて仕事できるようなったらレジできるの早いからね。だから、ちゃんとやりたくないなぁとかね、あんまりこの仕事興味ないなって。そんなことでもな、ちゃんと頑張ってちゃんと仕事ね、覚えて経験してやればちゃんとやりたいこと叶うからね。がんばれ!」ていうこと教えてくれて。

私もマクドナルドで3年間すぐにレジの方に。もう1年ぐらいですかね、すぐにもうレジ立たせて頂いて接客って言う、初めて人と人との関わりって言うのをやるようになったんです。

マクドナルドで仕事してて本当に思ったのは、そのディズニーランドの接客ってすごい人と人との関わり。これがマクドナルドでディズニーランドで働く前に僕学ばせていただいたんですね。

どんな経験かって言うとレジ立ってまして、夜遅い時間になるとですね酔っ払った人たちが多くなるんです。新宿なので。その酔っ払っている方達が来るとですね、まだ早い時間だったらいいんです。普通に酔っ払って、「お兄ちゃ~ん」とか言って。「シェイクくれ~」って言うんですね。「シェイクですね、かしこまりました!」って言ってシェイク持っていくんですね。

そしたら、「おい、これ冷たくねえか?」とか言って「え、あの、シェイクくださいって言ってたんですよね?!」って「シェイクですよ!」って言って「いつもなんかあったかくて、フタがパカッと開いて飲むやつ欲しいんだよね。」「それあったかい飲み物でスープじゃないですか?」って言ったら、「いや、シェイクって言うんじゃねえか?」って。酔っぱらってるから全然分かってないんです。

そんで、持って行くじゃないですか。今度「これです!」って。スープ出すわけです。そしたらね、ストローを刺そうとするんですよ。「いえいえいえいえ、これ蓋開けて冷まさなきゃいけないから、これ、ちっちゃいこのスプーンで混ぜてくださいね」つったら「俺いつもストローで飲んでるから、ストロー貸せ!!」って言って。刺さんないんですよ。しまいにはパカって開けてストローで吸うんですよ。「アチー」とか言って(笑)どっちが欲しかったのかな~とか。そういう、まぁ、接客って何か面白い事あるんだなって。

そのあと、もっと面白いのはベロベロに酔っ払ってくる方たちが多くなってくるんですね。どんなのかっていうと、「兄ちゃん、兄ちゃん、スマイルくれ~!」って言うんですね(笑)マニュアルで、スマイルくださいって言ったら「はい、ありがとうございます」って言わなきゃいけないんですよ。だから「ありがとうございます」って言うと「ごちそうさま~」って言って、「あんたの笑顔、ごちそうさま~」って「ありがとう」って帰っちゃうんですね(笑)「あれ、買わないんですか?」みたいなことがあったりとか。

だから僕思ったんですね、あのディズニーランドってただお客様から「すみません」とかね。「こんにちは~」とかっていう人と人との関わり人と本当に関わるってことを好きじゃないとあの仕事ってできないんだなと思ったんですね。ただ、例えばマクドナルドで教わったのは、こう、「いらっしゃいませ~」とか「こんにちは~」とか「こちらのレジどうぞ~」みたいな形で一語一句ちゃんとこう教えてもらって喋るってことももちろん大事なんだけど、でも本当に自分があ~来てくれた~とか、あ~あのお婆ちゃん来てくれた!とか、あのお姉さん来てくれた~とかって、人と関わる事っていうのが好きで、自分が現場より仕事場に立つついうのをやらないとディズニーランドって勤められないのかなとそう思いました。だから僕今まで思ったんですね、どの仕事したいか、どのアトラクションがやりたいか、とか。どんな仕事の内容やりたいかっていうことばっかり考えたんですね。

でも、あ、ディズニーランドって大切なのは、マクドナルドもそうなんですが、現場に立つことによって自分がいろんなこと行動することによって相手の方が喜んでくれるとか「ありがとう」とか「助かったよー」とかっていう風に言われることをやるために、その仕事するんだなっていうのを気付かせていただいたんです。それを私が踏まえた上でディズニーランドに今度遊びに行くことになりますね。年間パスポートもあの頃始まりまして5周年から。で、よく通うようになったんですね。僕も本気でディズニーランドで働きたいと思ったから、どの仕事に就きたいかっていうの見るようになった時に、シンデレラ城ミステリーツアーというアトラクションがあるんですね。

私が中学生の時でした、あのシンデレラミステリーツアーオープンっていうのは。そのアトラクションはどんなアトラクションかっていうと、ガイドさんがいまして、だいたい30人近くのお客様をお城の中を案内するんですね。それがあのミステリーツアーというぐらいですから、お城の中が暗くて怖いところ。ディズニーの悪者とか出てくる。決してシンデレラとかそういう白雪姫とかかわいいのなんて出てこないんですね。

全部悪者たちが出てきて悪と戦うという善は悪に勝ついうテーマで、そのガイドさんがお客様をお連れしてお城の中ですね約20分ほど歩いて回るというそういうアトラクションです。僕はそのアトラクション大好きだったんで、最初にですね出逢ったガイドさんがめちゃくちゃ背が高くて細くて、めちゃくちゃ動きが機敏ですっごい楽しそうにやってるガイドさんがいるわけですよ。

みなさん「こんにちは~!」とか言って。「町丸で~~す!よろしく~~」って言って。すっごい楽しそうにあのガイドをやるガイドさん見てしまったんですね。「町丸さんてすげー!!」とか言って。動きがなんか昔のフジテレビのテレビ番組の仮面ノリダーみたいな「お前ぶっ飛ばすぞ」をみたいな感じで、なんかちょっとストーリーと現実がこう混ざってるガイドさんだな~みたいな。(笑)そんなの面白いあのくせがあるガイドさんだったんですね。

それで「うわーこんなガイドさんなりたいなー」とか、どの乗り物するかとか、どんな働くことするかとか人を喜ばせるっていうとこでなんなのかっていう部分で、あ、いろんな仕事があるけどやっぱ人を喜ばせよう!とか自分が立った時にその一人一人のお客様をちゃんと見てて、乗り物って例えば乗り物出発って言ったらボートが上がっていってね、あの車が出発とかになってしまって、その車は乗り物も主役になっていく。

でもガイドさんだったら乗り物と同時にそのジャングルグルーズもそうですけど、船長さんとかね、ガイドさんっていう部分にもそもそも乗り物の一体感があっていいんじゃないかなって思った時に僕2つ実は選んだんです。シンデレラ城ミステリーツアーの町丸さんの所で働きたいっていうのと、あとジャングル探検の船長さん。この2つだったんです。で、これを本当に自分の中でやったいってずっと思ってて、とうとう自分が学校卒業になる18歳。電話をしてOKてもらって、来て下さいってなったんですね。

面接会場に行くことまでとうとうできました。前に僕電話で言われたんですね。ディズニーランドの面接って履歴書いらないんですね。どうなったかと言うと、会場に行って名前受付して「どうぞ~」って言って、A4の紙に住所名前電話番号。で、どんな仕事をしたいかと言うそのぐらいで、実はもう面接を一人一人呼ばれて、これくらいの待合室、30人くらい座れる待合室で、後ろの方に控えまぁ、二人で話せるような小部屋があって、一人一人呼ばれるわけです。

で、僕4番手だったんですね。「加賀屋克美さん」って言われたんですよ。うぉぉぉぉ~~~~~~!!!久々に俺フルネームで呼ばれた~!みたいな形で。今までそのマクドナルドで、「おい!」とか「お前」とか言って「加賀屋」とかっても呼び捨てされたりとか、おいとかお前とか名前で呼ばれなかったり、そんな中でやってた中で「加賀屋克美さん」って言われて、なんかフルネームで呼ばれてすごい~ってそれだけでも感動。でももう一つ感動があったんです。なんか聞いたことがある声みたいな。「加賀屋克美さんどうぞ~」って。なんかこの声聞いたことあるなと思って。その声の先に僕はそのアンケート、住所名前電話番号とどんな仕事をしたいかっての書いて持っていくわけですよ。そうすると、すごく綺麗な背が高いスレンダーなあのスーツを着た女性の方で、名札が田中って書いてあったんですよ。

「あれえ、た、田中さんって、あの僕、実はあの昔3年前なんですけど、あの電話してあの条件が合わなくて働けないってなったんですけど、人事の田中さんって言う方だったんですけど、夢は諦めないでくださいねって言われたんですけど」

「加賀屋さんですよね」

「やっぱり田中さんですか~~~~!!うぉぉ~~~~!!!」って喜んだら、

「加賀屋さん落ち着いてください。」とか言われて(笑)

「ちょっと今から面接しますので、ちょっと落ち着いて」

個室の方に連れてかれて、

「これお願いします!」

「はい」

「あの加賀屋さんシンデレラ城とジャングル探検の船長さんっていう仕事がしたいんですね。」

勤務体制があるんですね。朝何時から夜何時まで行って書くやつをもう一個あったんですね。で、朝の5時から夜中の12時みたいな形で。月曜日から日曜日まで週7日間どんな仕事をしますかって言って、それ書いた時に僕なんて書いたかっていうと、あの朝5時から12時まで全部フリーって書いて、どこでも働けるって書いたんですね。僕はもうどの時間でもいい、曜日も土日働いてもいい、平日休みでも、朝でも夜でもどの時間でも、その本当に働けるんだったらどの時間でもいいし、自分が働きたい!その想いもそこにも書いたのですね。

で、まぁ理由っていうのはその「町松さんのガイドさんっていうのも感銘したし、その大人の姿っていうのをすごくディズニーランドで働く人たちの事を本当に思って小さいころから憧れたんです。」って言って、

「そうですか。時間帯もどの時間でもいいですか?木曜日金曜日休みになっても大丈夫ですか?土日働いても大丈夫ですか?早番も遅番もありますけど大丈夫ですか?」

「どの時間でも大丈夫ですから、お願いします!」

「わかりました!」って言って手を出してくるんですよ。あれ?なんだこの手は~!って思って、僕握手したわけですよ。

「加賀屋さん、良かったですね。これであなたも今日からディズニーファミリーです」って言われるんですよ。

「ディズニーファミリーって何ですか?」

「採用になったっていうことです」

「採用になった!?わーーー!!やったーーー!ありがとうございますーーーーーーー!!!」

そこから私が夢が叶ったんですね。本当にあの、僕が働くまでに本当に気づいた事っていうのは仕事の内容ももちろん大事なんだけど、お客様を喜ばせる、人を喜ばせるってことを自分がやっぱ本気でやらなきゃいけないっていうのがこの仕事なんだなっていうのに気づかされました。

あとやっぱり自分のやりたいってことは、会社の条件色んなのあるわけですよね。僕はもう会社の条件に合わせますとどの時間でもいいですって。どんなことがあっても本当に働きたいと想い、それをちゃんと伝えてそれが伝わったっていう瞬間でもあったっていうことでした。

あとはそののマクドナルドでもね店長さんがすごく良い店長さんで、叶うってのはすぐじゃないんだよ。いろんな過程があって叶うことがあるんだよっていうのも教えてくれたからこそ、自分が頑張って3年間やったことによってディズニーランドで働くってことができたっていうことにもなりました。

最初の本出させて頂いたのが『働くことの喜びはディズニーストアで教わった』という販売という仕事。ディズニーランドでは乗り物の仕事やって、スプラッシュマウンテンだとかジャングルクルーズとかいろんな仕事をさせていただきました。販売という仕事は、なんでアメリカに行くかっていうことなんですよ。ディズニーランドで働いてれば、そのままずっと東京ディズニーランドで働けばよかったんです。

でも僕の場合は、せっかく東京ディズニーランドで働くってことをね色んな事極めたんだからやっぱり本家本元で仕事したい!で、東京ディズニーランドから実はアメリカのインターンっていうのはないんです。東京ディズニーランドで働いてるよ、そっからアメリカに来ますよっていう仕事はないんです。

だけど、僕が東京ディズニーランドで働いてた頃は会社が近かったんですけど、ディズニーストアという会社は外資のアメリカから100%の会社になって、アメリカとの繋がりがある会社です。僕はですね、5年間東京ディズニーランドで働き、今度はそのアメリカに行くためにはディズニーストアからアメリカに行くことができるということ聞いてたので、ディズニーストア販売の仕事もしたことがない販売の経験もない。でも、ディズニーランドの接客は、おもてなしはっていうのは自信があると思ってて、今まで経験のない販売の仕事っていうのを門叩いて働くってことになったんですね。

後編はこちらから

加賀屋克美講演会_文字起こしvol2

動画 講演(30:59-last) 出会いがありまして、物を売るということが仕事だと思ってたんですね ...

-加賀屋克美

Copyright© ディズニー研修セミナー.com , 2023 All Rights Reserved.